公募研究班（第二期）
核内空間位置とゲノム脆弱性の関係性の解明
広大なゲノムの中で異常が生じやすい部分、つまり脆弱部位が存在し、そのシークエンスの特徴などから、どのようにDNA損傷が誘導されるのかという解析がなされてきたが、臨床的に見られる多様なDNA変異部位を説明するには至っていない。その一つの原因として、核内での位置空間情報がゲノム脆弱性に影響を与えている可能性が挙げられるが、これまでの研究では1次元ゲノム配列へのマッピング情報だけを解析しており、位置空間情報が欠落していたことで、その可能性が十分に検討されてこなかった。当研究では、核内での位置空間情報とDNA損傷を同時にマッピングする手法の開発を目指し、核内位置空間によって変化するゲノム脆弱性の解析を通してメゾスケールのゲノム構造とゲノム脆弱性の関係性の解明を目指す。
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安原 崇哲 研究代表者
- 所属
- 京都大学大学院生命科学研究科
- 研究室HP
- https://www.ric.u-tokyo.ac.jp/member/takaakiyasuhara/